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身近な問題として



「空梅雨なのかな」と思うほど晴れた日が続く関東ですが、今週末から天気予報は雨マークが並んでいます。 雨苦手なので何だか気分まで憂鬱になる私。 紅雨、翠雨、氷雨、涙雨、秋霖……こんなにも美しい言葉で雨を表現した古の人々のように季節の移ろいを愉しむ心のゆとりを持ちたいなあ。 さてさて。 前回に引き続きSDGs「持続可能な開発目標」の17の項目に合わせての絵本と音楽による作品作り、少しずつ数を増やしております。 前回は、 (2)「飢餓をゼロに」 (10)「人や国の不平等をなくそう」 (12)「つくる責任つかう責任」 を形にしました。 そして今回は、 (13)「気候変動に具体的な対策を」 (14)「海の豊かさを守ろう」 SDGsという言葉を初めて目にした時、17の開発目標を「なるほどなるほど」と思うだけだった私ですが、不思議なもので、お話と音楽といういつもの作品作りを行っていく過程で、自然とSDGsについて色々と考えるようになってきました。 「飢餓」とか「気候変動」、「技術革新」なんて言われると何となく自分とは関係ないと思ってしまいがちだけれど、実はとっても身近な問題だったんだなと改めて感じています。 そんなことを皆さんにもお届けできたら嬉しいです。 そうそう! 全く関係ない話ですが、先日ちょっとびっくりするような出来事があったので聞いてくださいな。 実は我が家は小学校の通学路沿いにあることもあって10年以上前から「ピーポくんの家」になってます。 けれども一度もピーポくん活躍せずに平和な日々を過ごしておりました。 それが数日前の昼下り、突然ピンポーン! 「宅配便かな」なんて思いモニターに目をやると、そこには見知らぬちびっこ達の姿が。 「ん?」 玄関扉を開けると、小学校低学年の男の子二人がいて、ランドセルに黄色のカバーをしている1年生の男の子は泣きべそをかいていました。 「どうしたの?何かあった?」と聞くと、もう一人の男の子が 「弟がう○ち漏らしちゃったんです!」 「ああそっか」と意外にも冷静な私(笑) 「ボクお兄ちゃんなんだね。知らせてくれてありがとう」 と言うとお兄ちゃん安心したように 「うち近くなんで。じゃあ後はよろしくお願いしまーす」と走っていってしまいました。 (君は帰るんかーい!って思ったけれど、見知らぬお家なのに弟のために勇気を出してピンポンしたお兄ちゃん!えらいぞ!) 走り去るお兄ちゃんの背中に間髪入れず声を掛け家の場所を確認しつつ、弟くんにも 「お家は近く?そっか。泣かなくて大丈夫よ。おいで。お尻綺麗にしてからお家に一緒に行こう」と笑いかけると、弟くんも泣き止んでにっこりしてくれました。 うちがピーポくんの家でちびっこの役に立てて良かった、うちにお尻拭きがあって良かったと弟くんを送り帰る道すがら、しみじみと感じたひとときでした。 弟のために周りに助けを求める勇気を持ってるお兄ちゃん、何だかとってもかっこよかったなあ。



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