いつ頃からか、時の経過がおそろしく早くなった。 それがあったのがはたして去年のことなのかそれとも一昨年のことなのかーー些細な出来事の蓄積で積み上がった山々が、記憶の倉庫のあちらこちらに鎮座しているせいで、とうの昔に日時の特定を諦めてしまっている私がいる。 けれども、昨夜のご飯の内容は忘れても、数十年前の中学時代の出来事は、その時の周りの景色や感情の揺れまでも忠実に思い出すことができるから不思議だ。 きっと中学時代の経験のひとつひとつが、今の私自身を形成しているからなのだろう。 私にとって中学時代というのは、今でもきらきらと輝いている栄光の三年間でもあるのだ。 去る12月23日、さいたま市立大砂土中学校にてコンサートをさせていただいた。 私の憧れの三年間を現在進行形で生きる生徒さん方へ何を伝えるべきか。 お話をいただいてからメンバーと共に考えたのは「好きなものをずっと好きでいる気持ち」と「友達」の大切さだった。 演奏会前、廊下で挨拶してくださる生徒さん方の元気な声は、本番へのワクワク感を高めてくれる。 演奏中、真剣に耳を傾けてくださる様子を舞台上から目にすると、演奏により一層熱が入る。 一期一会、素敵な時間をありがとうございました。 帰り、実家に寄りプチクリスマス会をして帰路につくと、道沿いのお家やお店のイルミネーションが美しかった。
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