第4回目のコンサートの絵本「チロヌップのきつね」について。
この絵本は私が物心ついた時には家にあり、
私のために買ったのか、姉のために買ったのか
母の記憶には今は無いようですが、
自然と手にとっていて
好きな絵本の一つになっていました。
子供の頃は、この悲しい結末にピンときていなく
「死」という事がわかっているけれど、現実的でなく
ただ出来事として受け止めることしかなかったような気がします。
優しく淡い絵や、動物が出てくる
という理由で好きだったように記憶しています。
昔好きだった絵本、大人になるにつれて忘れていたのに
今回、ふと思い出し
手放していた絵本をもう一度買い、あらためて読み直すと
物語の背景にある戦争、動物に対する人間の傲慢、
子供の時には気が付かなかった事がたくさんつまっていて
こんな話だったんだ・・・
そして、白黒の世界にぽつんと入れる差し色
その効果がまたすごく効いていて
いつのまにか、本の世界観に引きずり込まれています。
やっぱり絵本ってすごい
そう思わずにはいられない作品だと思います。
私の拙い言葉では伝えきれないので、是非一度手にとって
読んでみて下さい。